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アイフォーメーションとは
サーバーと前衛が
センターから始める陣形のことです。
サーバーは真ん中からサーブを打ち、
前衛はネットの真ん中に
しゃがんで構える陣形です。
前衛と後衛が縦に並ぶので
「左右がガラ空きじゃないか?」
と思うかもしれません。
でも、サーブを打ったら、
前衛がどちらかのサイドに動き、
後衛がその反対のサイドに着くので
心配ありません。
しかし、どうしてそんな陣形を
とるのでしょう?
ここでは、
アイフォーメーションの攻め方や
メリット、デメリットについて
まとめてみました。
まずは、アイフォーメーションとは
どういう陣形か?
攻め方などについて解説します。
アイフォーメーションとは
アイフォーメーションは、
サービスゲームの時に組む陣形です。
上の画像の赤丸のように、
サーバーは中央からサーブして、
前衛も最初は中央にいます。
このポジションが、
アルファベットの”I”の字の形なので、
アイフォーメーションという
名前になっています。
しかし、最初のポジションのままでは、
両サイドががら空きです。
なので、サーブを打つと同時に
サーバーも前衛も、
どちらかのサイドに移動します。
2通りの陣形がある
どんな攻め方をするのかというと、
- 通常の平行陣と同じ陣形、
- 前衛と後衛が入れ替わった陣形、
2通りの陣形があります。
前衛が相手の後衛側に移動、
後衛は相手の前衛側に
ネットダッシュすると
通常の平衡陣の陣形になります。
これは、おなじみの平行陣の陣形です。
この陣形はどちらかというと
守備的な陣形です。
といっても、通常の平衡陣なので、
それだけでも攻撃的です。
この陣形ばかりやっていると、
通常の平衡陣なので
相手に読まれてしまいます。
わざわざアイフォーメーションを
とる意味がありませんね。
なので、もう一つの陣形を
時々混ぜていく必要があります。
それが前衛と後衛が入れ替わった
フォーメーションです。
この図にあるようなフォーメーションは、
超攻撃的な陣形といえます。
なぜなら、
相手の後衛のクロスリターンの場所に
前衛が待ちかまえているからです。
図のように、
クロスリターンが来たら
前衛がボレーをします。
前衛はそんなに動かないで
ボレーできるので、
ポイントが取りやすいでしょう。
そして、サーブをセンターに打てば、
相手の後衛は、
センターに移動しています。
そのため、後衛から見て、
ストレートに
オープンコートができています。
なので、後衛は、
ストレートにボレーすれば、
ポイントを取りやすいでしょう。
つまり、この陣形は、
相手がストレートに打っても、
クロスに打っても、
ポイントしやすい陣形です。
この、逆平行陣の注意点として、
図を見てもわかるように
前衛はセンターに近い位置で
またなければいけません。
ストレートに寄りすぎると、
センターが空いてしまいます。
前の方にいるので
相手の後衛の打てる範囲は
あまりありません。
センター付近で後衛と正対すれば
ボレーできるはずです。
1球ごとに後衛にサインを送る
アイフォーメーションは、
前衛と後衛が連携して動く必要があります。
ペアがふたりとも同じサイドに動いたら、
オープンコートができてしまいます。
そのため、ペアでサインを
決める必要があります。
相手に陣形がわかると、
前衛の方にロブを上げられます。
なので、相手にわからないように
サインを送る必要があります。
また、サインを間違えると、
ペア同士が並んでしまうので
わかりやすいサインに
する必要があります。
例えば、前衛が背中の後ろで、
グーとかパーのように
わかりやすい
サインを出すといいでしょう。
アイフォーメーションのメリット
アイフォーメーションは、
サーブを打った後に
2通りの陣形が考えられるので
相手はどこに打っていいかわかりません。
さらに、2人ともボレーするため、
超攻撃的な攻めができます。
あまり打ち合いをせずに、
早い段階でポイントを取ることを
目的としています。
サービスゲームを確実に取って、
試合の流れをつかむために
有効な陣形です。
相手はどこに打ったらいいかわからない
アイフォーメーションのメリットは、
相手はどこに打っていいかわからない、
ということが挙げられます。
サーブを打ってから
フォーメーションがわかるので、
相手は戸惑ってしまいます。
例えば、クロスにリターンしても、
逆平行陣だったら
前衛がボレーします。
相手が逆平行陣だと思って、
クロスにロブを打っても、
通常の平行陣なら
スマッシュできます。
相手は、
陣形がどちらかわからないので、
とっさにどこに打つのか迷います。
それが、アイフォーメーションの
最大の利点です。
なので、ランダムに陣形を混ぜて、
相手に読まれないように
することが大切です。
超攻撃的な陣形で簡単にポイントがとれる
アイフォーメーションは、
絶対にポイントを取りたい
というときに使われる陣形です。
平行陣で攻めることが
前提になります。
そしてサーブは
センターに打つことが
必須になります。
なぜかというと、
前衛はセンター付近のボールを
ボレーしようとしているからです。
サーブをセンターに打つことによって
リターンの範囲を
センター付近に絞って
ボレーで決めようという陣形です。
ワイドにサーブを打つと、
相手はストレートもショートクロスも
打てるようになります
なので,ワイドにサーブを打つと、
簡単にストレートを抜かれます。
サーブやボレーに不安がある人は
このフォーメーションは難しいです。
アイフォーメーションのデメリット
アイフォーメーションの攻め方は、
センターにサーブを打って、
相手の打つコースを絞って、
ボレーする戦略です。
なので、サーブのコースが読まれやすい、
というデメリットがあります。
さらに、2人が前に移動するため、
ロブを打たれると陣形を崩される
というデメリットもあります。
なので、
簡単にボールコントロールされると、
逆にポイントを失ってしまいます。
そのため、サーブやボレーに、
自信がない人は
この陣形を組むことは
難しいでしょう。
サーブのコースが読まれやすい
アイフォーメーションのデメリットは、
サーブのコースが読まれやすい
ということです。
ワイドにサーブを打つと
ストレートを狙われるため、
センターにサーブのコースを
絞ってリターンされます。
そのため、ハードヒットされる
可能性が高いです。
特に、後衛のボレーコントロールが
重要になります。
陣形がどちらかわからなくても、
とにかくハードヒットして
ボレーミスを誘うという手段を
とられる場合もあります。
なので、
速い球をボレーするのが苦手な人は
アイフォーメーションは難しいです。
しかし、相手のリターンが
それほど速くない場合は
できると思います。
あなたのボレーのスキルと
相手のリターンの速さを考えて
やるかどうか決めるべきです。
ロブに弱い
アイフォーメーションのデメリットは、
ロブで陣形を崩される
ということもあります。
特に、逆平行陣の場合は、
前衛の後ろがガラ空きです。
クロスにロブを打たれたら、
走る距離が長くなるので、
後衛は追いつかないかもしれません。
その上、クロス方向は距離がながいので
ロブが入りやすくなります。
しかし、相手にとっては
陣形が最初から
わかるわけではありません。
どちらの陣形を取るのかは
ギャンブルみたいなものです。
後衛の方にロブが上がった場合、
よほどいいロブでなければ
スマッシュが打てます。
前衛がどちらに行くかわからなければ
相手はどちらにロブを打つのか
最後までわからない
ということになります。
なので、
どちらの陣形か読まれないように、
ランダムに陣形を変える
必要があります。
ネットプレーが苦手な人はできない
アイフォーメーションは、
後衛がネットダッシュすることが
前提の陣形です。
そのため、
ローボレーやスマッシュが、
苦手な人はできないでしょう。
サーブもセンターに
打つことがわかっているので、
リターンも厳しいボールが
くることが予想されます。
鋭いリターンが返ってきても
コントロールできるだけのボレーや
深いロブが上がっても
スマッシュで決められるくらいの
ネットプレーのスキルが必要です。
相手の技術にもよりますが、
対応できるかどうかの判断も大切です。
まとめ
アイフォーメーションは、
サーブ&ボレーやスマッシュが得意なら
ポイントの取りやすい陣形です。
サーブを打ったら
前衛と後衛が左右に移動し、
2通りのフォーメーションを
とることができます。
そのため、相手ペアは、
どこにリターンを打っていいか
わからなくなります。
それだけでなく、
ネットダッシュが前提
ということだけでも
ポイントが取りやすいです。
特に、
通常の平行陣と逆の並びの陣形では、
相手のクロスリターンを
直接ボレーできるので、
超攻撃的な陣形といえます。
しかし、ロブに弱い
というデメリットがあります。
なので、相手のリターンをボレーで
コントロールできなければ
逆にポイントが取れません。
簡単にロブを打たれないように、
コート深くに打ったり、
相手を走らせるコースに打ったりする、
コントロールが必要です。
メリット、デメリットを考えた上で、
アイフォーメーションに挑戦すれば、
実践しやすくなると思います。
ボレーやスマッシュが得意なら
挑戦してみてはいかがですか?
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける