テニスをするなら、
点数の数え方やルールを
理解しておく必要があります。
なぜなら、プレーの始めに
サーブを打つ人が、
必ず点数を言うことに
なっているからです。
サーバーがコールしなかったり、
間違ったコールをすると
ポイントがわからなくなり
試合中にもめる原因になります。
でも、次のことを知っていれば、
わりと簡単に覚えることができます。
- 点数には、ポイント、ゲーム、セットがある。
- 4ポイント先に取った方が、ゲームを取る
- 4ポイント先に取っても1点差の場合はゲームを続ける。
- 6ゲーム先に取った方が、そのセットを取る
- 6ゲーム先に取っても、1ゲーム差の場合はゲームを続ける
- ゲームカウント6-6になったらタイブレークを行う。
- ポイントだけ数え方が違う
- 1セットマッチ、3セットマッチ、5セットマッチがある。
- 1ゲームは、同じ人がサーブする
- コールはサーバーのポイントから言う(プロの場合は違う)
このような仕組みを覚えれば、
点差の数え方は理解できます。
テニスは4ポイント先取のゲームを
12ゲーム行い、
先に6ゲーム勝った方がセットの勝ち
というルールになります。
アマチュアの試合のほとんどは、
1セットで終わりです。
その場合は、
6ゲーム先に勝った方が勝ちになります。
なので、まずはゲームの数え方までを
理解しておくことをおすすめします。
テニスの点数の仕組み
テニスの点数の数え方を知る前に、
点数の仕組みを
知っておく必要があります。
テニスの点数には、
ポイントの他に
ゲーム、セットがあります。
1ゲームの中では、
サーブはすべて同じ選手が行います。
1ゲームが終わったら、
相手の選手のサーブになります。
1ゲームは
4ポイント先に取った方が勝ちです。
1ゲームごとにサーブを交代して
試合を進めていくのが試合の流れです。
1セットは
6ゲーム先に取った方が勝ちです。
2ポイントリードするまで勝ちにならない
4ポイント先に取った方が勝ち
6ゲーム先にとった方が勝ち、
といっても1ポイント差では
勝ちになりません。
それは、最初にお伝えしたように、
2ポイントリードするまで
試合は続くからです。
ポイント数が3-3、
ゲーム数が5-5になったら
それ以降は2ポイントリードするまで
終わりません。
ゲームカウント6-5になっても試合を続け、
7-5になったら試合終了。
6-6になったら
タイブレークで決着をつけます。
タイブレークとは、
2ポイントごとにサーブを交代し、
7ポイント先に取った方が
勝ちになるゲームです。
タイブレークでも、
7-6では勝負はつかず、
どちらかが2ポイント先にリードするまで
続けられます。
タイブレーク
一般的に、ゲームカウント6-6になったら、
タイブレークを行います。
タイブレークとは、
1ポイントごとにサーブを
交代するゲームのことです。
タイブレークのポイントの数え方も、
ゲームの数え方と同じです。
普通に1、2、3、4、5、6と数えます。
タイブレークは2ポイントリードして
7ポイント先に取った方が勝ちです。
6-6になったら、
先に2ポイントリードするまで続けます。
しかし、タイブレークには
デュースという呼び方はなく
10-9(テンナイン)というように
そのままのポイントをコールします。
タイブレークのやり方については
こちらを参考にしてください。
ポイントの数え方
1ゲームは4ポイント先に取った方が
そのゲームの勝者になります。
ポイントの数え方は、
ゲームとセットの数え方とは
ちょっと違います。
ここだけは、
特殊な数え方なので、
間違えないようにしましょう。
ポイントの数え方は、
0ポイントは、0(ラヴ)
1ポイント取ると、15(フィフティーン)、
2ポイント取ると、30(サーティー)、
ポイント取ると、40(フォーティー)
と数えます。
15ポイントずつ増えて、
3ポイント目は10ポイント増えて、
なんか変な数え方ですね。
一説によると、
時計の文字盤をイメージしたものだとか
15分、30分、45分…
60分で1周するからゲーム
というわけです。
フォーティーファイブ(45)は長いから
フォーティー(40)にしたそうです。
本当は嘘かわかりませんが、
そうやって覚えた方が
覚えやすいですね。
草トーナメントの試合では
ポイントは必ず
サーバーの方からコールします。
なので、サーバーになった人は、
そのゲームにおけるポイントを
把握しておく必要があります。
ポイントのコールの仕方は、
サーバーの方を先にコールします。
例えば、サーバーが3点、
レシーバーが2点のときは
40-30(フォーティーサーティー)
といいます。
また、サーバーが1点、
レシーバーが2点のように
サーバーが負けていても
サーバーの方からコールします。
この場合は、
15-30(フィフティーンサーティー)
といいます。
サーバーが勝っているときは、
1-0のときは15-0(フィフティーンラブ)
2-0のときは30-0(サーティーラブ)
3-0のときは40-0(フォーティーラブ)
2-1のときは30-15
(サーティーフィフティーン)
3-1のときは40-15
(フォーティーフィフティーン)
3-2のときは40-30
(フォーティーフィフティーン)
サーバーが負けているときは、
1-0のときは0-15(ラブフィフティーン)
2-0のときは0-30(ラブサーティー)
3-0のときは0-40(ラブフォーティー)
2-1のときは15-30
(フィフティーンサーティー)
3-1のときは15-40
(フィフティーンフォーティー)
3-2のときは30-40
(フィフティーンフォーティー)
というようにコールします。
勝っているほうからカウントすると、
試合中にもめる原因になります。
間違えやすいので
しっかり覚えておいてください。
点数が同点の場合は、
●●オールとコールします。
15-15(フィフティーンオール)
30-30(サーティーオール)
とコールします。
40-40はフォーティーオール
ではなくデュースです。
デュースから先は、
どちらかが2ポイントリードするまで
そのゲームを続けます。
デュースになったら何ポイントとっても、
点数は前に進みません。
40-40の次に、
サーバーがポイントを取ったら
A-40(アドバンテージサーバー)
レシーバーがポイントを取ったら
40-A(アドバンテージレシーバー)
とコールします。
アドバンテージでない方が
ポイントを取ったら
再びデュースになります。
アドバンテージの方がポイントを取ったら、
2ポイントリードしたことになるので
そのゲームがは終わりです。
ノーアドバンテージとは?
試合時間を短縮させるルールとして
ノーアドバンテージという
ルールがあります。
ノーアドバンテージとは
アドバンテージを行わないという意味です。
つまり、40-40になったら
次のポイントでゲームの決着をつけます。
サーブを打つサイドは、
レシーバー(レシーブをする人)に
決める権利があります。
ミックスダブルスの場合は、
サーバーが男性ならレシーバーも男性、
サーバーが女性ならレシーバーも女性
という決まりがあります。
デュースではないので、
40-40はフォーティーオール
とコールします。
基本的に
草トーナメントだけのルールです。
プロの試合では採用されませんが、
アマチュアの試合ではよく採用されるので
試合に出る人は知っておく必要があります。
参考
ノーアドバンテージとは?テニスの試合に出るなら知っておくべき
ゲームカウントの数え方
ゲームカウントとは
ゲームを取った数のことです。
例えば、Aさんが4ゲーム、
Bさんが2ゲームを取っている場合は
ゲームカウント4‐2(フォーツー)です。
コールの仕方は
英語でも日本語でもいいです。
しかし、コールする場合は、
サーバー側から言うようにしましょう。
この場合、Aさんがサーバーの場合は
4‐2(フォーツー)ですが、
Bさんがサーバーの場合は
2-4(ツーフォー)になります。
あるいは、プロの試合では、
勝っている方の名前をいうことがあります。
この場合は、Bさんがサーバーでも
4‐2 A(フォーツー A)
と審判がコールします。
草トーナメントの場合は
ゲームカウントのコールは、
ゲームが始まる前に
必ずサーバーが
コールすることになっています。
コールの仕方を
間違えないように注意しましょう。
草トーナメントでは6-5で勝ちになる場合がある
最初に、先に6ゲームとっても
2ゲームリードしないと
試合は続くとお伝えしました。
しかし、アマチュアの試合ではしばしば、
6-5で勝ちになる場合があります。
それは、6ゲーム先取というルールで
行われることがあるからです。
6ゲーム先取とは、
ゲーム差に関わらず、
先に6ゲーム取った方が勝ち、
というルールです。
テニスの試合は
とても長くなることがあります。
例えば、6-4で終わればいいけど、
6-6になりタイブレークになると
それだけで2ゲーム長くなります。
さらに、タイブレークをすると、
なかなか勝負がつかないで
20分、30分と試合が長引きます。
そうなると、草トーナメントでは
時間が限られているので、
すべての試合が消化できなくなります。
なので、先にサーブを取ったほうが
有利になりますが、
時間短縮のために6-5で終わらせるのです。
草トーナメントに出る人は
覚えておきましょう。
関連記事
ノーアドバンテージとは?テニスの試合に出るなら知っておくべき
グランドスラム大会の特別なルール
プロの試合では、
タイブレークを行わない、
というルールもあります。
どちらかが2ゲームリードするまで
そのセットを続ける、
という特別ルールです。
グランドスラム大会
(全豪、全仏、全英、全米オープン)
の最終セットのみのルールです。
テニスはサーバーが有利なので、
お互いにサービスゲームを取り合うと、
20-18というように最終セットだけ
凄いゲームカウントに
なってしまうことがあります。
試合時間も5時間を超える試合になります。
あまりにも長くなりすぎるので、
全豪、全英オープンは最終セットも
タイブレークが
採用されるようになりました。
全英オープンも
ゲームカウント12-12になったら
タイブレークを行うように
ルール変更されました。
真の実力を決めるには、
ルールの決め方も難しくなりますね。
セットカウントの数え方
セットカウントは、
セットを取った数を数えます。
草トーナメントの場合は
1セットのみの試合がほとんどですが
プロの試合は3セット以上
行うのが一般的です。
1セットマッチは1セット(6ゲーム)
先に取った方が勝ちです。
3セットマッチは2セット
先に取った方が勝ちです。
5セットマッチは3セット
先に取った方が勝ちです。
例えば、3セットマッチの場合、
セットカウント2-0になったら
ゲーム終了です。
3セット目は行いません。
5セットマッチの場合も
3-0の場合は4,5セット目は行わず、
3-1の場合は5セット目は行いません。
アマチュアの出場する試合は、
ほとんどが1セットマッチで
行われています。
テニスの試合は1セットで約30分、
長いときで1時間以上
かかることもあります。
3セットすると
2時間以上かかることもざらです。
草トーナメントは1日のみの開催なので、
1試合に何時間もかけていたら
決勝まで消化できなくなります。
なので、草トーナメントの場合は
1セットマッチがほとんどなのです。
それに対してプロの試合は、
ほとんどが3セットマッチです。
プロの世界では、
1セットだけでは力の差はわかりません。
例えば、サーブだけ速いプレーヤーが、
すべてのゲームでサービスゲームを取れば、
格下でも勝ってしまうことがあります。
1セットだけでは、
そんなことが頻繁に起こるのです。
それでは面白くありません。
3セット、5セットとセットを増やすと、
次第に実力の差が出てきて、
強いプレーヤーが勝ちやすくなります。
そのために、プロの試合は、
3セットマッチや
5セットマッチになっているのです。
ちなみに、
5セットマッチの試合は少なくて、
男子のグランドスラム大会
(全豪、全仏、全英、全米オープン)
またはデビスカップの試合くらいです。
やはり、真の実力を決める試合こそ
5セットマッチになっているのですね。
テニスはサーバーが有利なゲーム
テニスはサーバー(サーブを打つ方)が、
圧倒的に有利に働くゲームです。
なぜなら、サーブは唯一、
サーバーが好きなコースに
打つことができるからです。
しかも、上から速い球や
強い回転のかかった球を
打つことができます。
さらに、1回失敗しても
2本まで打つことができるのです。
可能な限り速い球や回転をかけた球で、
1回だけ失敗が許されるため、
1球目からサーバー有利な展開にできる。
これが、サーバーが
圧倒的有利になる理由です。
プロテニスプレーヤーの場合、
サーバーが取るポイントが
全体の70パーセントを占めます。
なので、サーバーは、
サービスゲームを取ることが普通で
サービスゲームを落とすことで
不利になります。
サービスゲームを取ることは
サービスキープ(守る)といい
落とすことをサービスブレーク(破る)
といいます。
この言葉からも、
テニスがサーバーが有利
ということがわかりますね。
そのため、
お互い同じ数だけサーブが打てるように、
交互にサービスゲーム
(サーブを打つ方のゲーム)を
交代しながら試合を進めていく。
これがテニスの試合の流れになります。
関連記事
試合に出るなら知っておきたいテニスのルール【サーブ】
ポイントをたくさん取った方が勝つとは限らない
テニスというゲームは、
必ずしもポイントをたくさん取った方が
勝つわけではありません。
例えば、1セットの中で
自分のサービスゲームを
1ポイントも取られなかったとします。
すると、ポイントは
24ポイント取ったことになりますよね。
そして、相手はポイントを取られながら、
なんとかサービスゲームを取ったとします。
例えば、1ゲームに
2ポイントずつ取られたとすると
相手のサービスゲームでは24-12です。
トータルで36-24で
勝っているにも関わらず、
ゲームカウントは6-6です。
タイブレークに負ければ、
相手の勝ちになるわけです。
3セットマッチの試合でも、
6-0、6-7、6-7
というような試合がたまにあります。
ゲームは18ゲーム取っていても
タイブレークで2セット取った方が
獲得したゲーム数は少ないですが
勝ちになります。
このように、たくさんポイントを取るより、
大切なポイントをいかに取れるかどうかが
テニスの面白いところです。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける