センターセオリーって何?メリット、デメリットを考えてみた!

センターセオリー 戦略編(ダブルス)
roby0059によるPixabayからの画像

ダブルスにおけるセンターセオリーとは
文字通り、相手ペアの真ん中に打つことです。

センターセオリーの何がいいのかというと
ミスを減らすことができるからです。

テニスコートは両サイドより
真ん中の方が入りやすい構造になっています。

なぜかというと、
両サイドより真ん中の方が
ネットが低くなっているからです。

また、アングルショットを狙おうとしても
コートが狭くて狙いにくいです。

なので、
確率的にミスの少ない真ん中を狙おうよ
という理論がセンターセオリーです。

しかし、センターセオリーのメリットは
それだけではありません。

相手に攻められないようにするための戦術

センターセオリー

センターに打つことによって、
相手が攻撃しにくくなります。

相手の後衛がセンターから打つと
ストレートを抜きにくくなります。

センターからだと、
角度をつけないと抜けないからです。

センターセオリー

角度のついたストレートを打たなければならないため、
アウトする確率も高くなります。

また、クロスのショットも
あまり角度をつけにくくなります。

図で見るように、
センターセオリーを実行することで
相手はコースを狙いにくいので
決められる確率が低くなります。

苦しくなったとき、
とりあえずセンターに打ち
相手の後衛に取らせれば
次に決められにくくなるということです。

味方の前衛はポーチしやすい

センターセオリー

前の項に書いたように、
相手はセンターからストレートは
狙いにくくなります。

そのため、味方の前衛は、
センター近くまで大胆に
ポーチに出ることができます。

通常のポーチは相手が打つ瞬間に出ますが、
この場合は、相手の後衛が
センターから打つとわかったとき、
真ん中付近まで出ることができます。

フライング気味にポーチに出られる
ということですね。

ちょうど、相手の後衛と同じポジションまでは
打つ前に出ても大丈夫です。

相手ペアがお見合いしやすい

センターセオリー

相手ペアが平衡陣の場合、
センターを狙うと
どちらが取るか分からず
お見合いしやすくなります。

ある程度構えてしっかり打てる状況なら、
ストロークで平衡陣の真ん中を狙う攻撃は有効です。

ただし、相手ペアのレベルによっても変わります。

相手ペアの反応が良い場合、
役割分担がはっきりしている場合などは
センター狙いは通用しないかもしれません。

それは、ストロークのスピードや球質によります。

もし、ストロークでセンター狙いが通用しない場合、
無理に狙うことは避けましょう。

相手の前衛に取られないように注意

センターセオリー

センターセオリーのデメリットとして、
相手の前衛のポーチに捕まりやすい
という欠点があります。

センター狙いばかりしていると、
さすがにポーチに捕まります。

センター狙いのときには、
相手の前衛にボレーさせないように
注意が必要です。

例えば、ときどきストレートを狙い、
相手の前衛に警戒させるのも
ひとつの方法です。

相手がストレートも打つと
わかるだけでもポーチに出にくいものです。

できるだけ構えを早く作り、
ストレートに打つ構えから
センター狙いすることで
さらにポーチに出にくくなります。

相手のボールが深く
余裕を持って打てないときは、
センターにロブを上げることも有効です。

センター狙いをするときは、
相手の前衛に取られないように
注意しましょう。

サーブもセンター狙いが有効

センターセオリー

サーブは唯一、前衛が取ることが
できないショットです。

なので、サーブをセンターに打ち、
サーブリターンをポーチで決める
という攻め方はポイントの
取りやすいパターンです。

ワイドへのサーブは入りにくいですが、
センターならネットが低いから
入りやすいはずです。

サーブならそれなりに
威力のあるボールが打てるので、
うまくコントロール出来れば
とても良い攻撃パターンになります。

センターにサーブをコントロールすることが苦手なら、
練習する価値はあると思います。

まとめ

センターセオリーとは、
文字通りセンターを狙って打つことです。

センターに打つことで、
相手が攻撃しにくくなったり、
味方の前衛がポーチに出やすくなったり、
いろいろメリットがあります。

ただし、センター狙いのとき、
相手の前衛に取られないように
注意しなくてはいけません。

ひとつ間違えると、
相手の前衛の餌食になってしまいます。

そこで、センター狙いが有効なときと、
有効でないときはどういうときか
まとめてみました。

センター狙いが有効なとき

  • 相手のボールが浅いとき
  • 相手の前衛があまりポーチに出ないとき
  • 相手が平衡陣のとき
  • しっかり構える余裕があるとき
  • サーブを打つとき

ただし、相手のレベルが高く、
前衛に取られるようなときは、
無理なセンター狙いはやめましょう。

センター狙いが有効でないとき

  • 相手のボールが深いとき
  • 相手の前衛の動きがいいとき
  • 相手がショートクロスを打ったとき

ショートクロスはネットの真ん中を狙っても
クロスに行きます。

味方ペアの真ん中にオープンコートができるので、
とりあえずロブを上げるのが有効です。

それ以外の場合でも、
余裕がないときはセンターにロブを上げると
相手は攻撃しにくくなります。

センターセオリーはとても有効な手段なので、
実戦で使ってみてください。

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