シングルスの試合では、
しばしばタイブレークをすることもあります。
そこで、やり方がわからないと、
誰も頼る人がいません。
サーブの順番や位置、コートチェンジのやり方など、
タイブレーク独特なので、
わかりにくい人も多いと思います。
ルールがわからず気がついたら負けていた、
ということがないように、
しっかり覚えておきましょう。
タイブレークとは?
テニスのタイブレークとは、
ゲームポイント6-6になったとき
そのセットの決着をつけるために行うセットです。
テニスはサービスが有利なため、
極力公平にするために交互にサービスを行う
セットのことをタイブレークといいます。
一般的に、テニスはサーブをする方が有利です。
例えば、両者のサーブが素晴らしくて、
リターン側の人が全くゲームが取れないと
なかなか決着がつきません。
そのため、両者が交代でサーブをして
早めに決着をつけるゲームがタイブレークです。
通常のゲームで
レシーバーがゲームを取ることをブレークといいますが、
タイブレークでレシーバーがポイントを取ることはミニブレークといいます。
つまり、タイブレークは、
通常の1ゲームを1ポイントに凝縮したようなイメージです。
1ゲームをブレークするのはあまり起こらないけど、
1ポイントをブレークするのは割とよく起こる
ということです。
タイブレークの進め方
タイブレークの進め方で難しいのは、
サーブの順番です。
サーブ交代や、
サーブを打つサイドが変則的なので
覚えておく必要があります。
タイブレークでは、
セットの始めにサーブをした人が、
タイブレークでも最初にサーブをします。
1セットにおけるゲーム数は
偶数です。
両者交互にサーブをするため、
セットの最初のサーバーが
タイブレークの最初のサーバーです。
タイブレークの1ポイント目は
フォアサイドからサーブを打ちます。
1回打ってサーバー交代です。
そして、2ポイント目は
バックサイドからのサーブです。
2番目のサーバーは、
バックサイドでサーブを打ち、
次はフォアサイドでサーブを打ち、
2ポイントでサーブ交代です。
以降、バックサイド、
フォアサイドの順番で
2本ずつ繰り返しで、
サーブをチェンジしていきます。
2回目以降はバックサイドからサーブを始めるので
間違えないようにしっかり覚えておきましょう。
カウントの数え方
タイブレークは、
7ポイント先取した方が勝ちです。
しかし、どちらかが
2ポイントリードするまで行われます。
なので、ポイント6-6になった場合、
次のポイントで決着しません。
例えば、10-8や22-20になっても、
どちらかが2ポイントリードするまで
タイブレークは続きます。
タイブレークのカウントの数え方は、
通常のセットと違います。
通常のセットは、
15、30、40(英語で)と数えるのに対して、
タイブレークは、
1、2、3、4、5、、、と数えます。
(英語でも日本語でも良い)
草トーナメントでは、
タイブレークのカウントを
サーバーがコールすることになっています。
なので、正しいカウントの数え方は、
覚えておく必要があります。
10ポイントのタイブレークもある
最近、メジャートーナメントに取り入れられたのが、
10ポイントのタイブレークです。
セットカウントがフルセットになり、
さらにゲームカウントが6-6になったときに、
10ポイントのタイブレークが行われるようになりました。
ルール的には7ポイントタイブレークと同じで、
10ポイント先に取った方が勝ち、
ということだけが違うところです。
9-9になったら、
先に2ポイントリードするまで行われます。
以前は、フルセットはタイブレークが無く、
どちらかが2ゲームリードするまで行われていました。
しかし、それではあまりにも時間がかかり過ぎる、
ということで試合時間短縮のために
導入されました。
お互いのサービスキープが続くと、
試合時間がどんどん長くなるからです。
昔、イズナーとマウの試合で
フルセットが70-68なんて試合がありました。
3日間にも及ぶ試合でした。
他にも、フェデラー対ロディックや
フェデラー対ナダルの決勝戦など、
長時間に渡る死闘もありました。
そんな名勝負が見られなくなると思うと、
ちょっと寂しい気がします。
コートチェンジ
コートチェンジは、
プレーを公平にするために
必要なルールです。
屋外で試合する場合、
太陽の向きや風向きなどで、
コートのサイドによって
有利、不利があります。
なので、同じポイント数で
コートサイドを変えることで
有利不利を無くすようにします。
タイブレークの最初のポイントは、
コートチェンジをしないで始めます。
つまり、第12ゲームが終わっても、
コートチェンジをしないでタイブレークに入る
ということです。
そして、タイブレーク中に
コートチェンジを行います。
タイブレーク両者のポイントの合計が
6ポイントごとにコートチェンジをします。
例えば、3-3、4-2、5-1、6-0で
最初のコートチェンジになります。
次からコートチェンジは、
6-6、9-9、12-12という感じです。
両者のポイントの合計が
6の倍数になったら
コートチェンジをする
と覚えておきましょう。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける
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