「自分にはテニスのセンスがないから
試合で勝てないんだ」
と諦めていませんか?
確かにダブルスの試合で勝つためには
テニスのセンスも必要かもしれません。
フォアハンドもバックハンドも強打で、
ガンガン押しまくるペアを見ると、
とても勝ち目がないと思いますよね。
しかし、
トーナメントで勝ち抜いたペアは、
意外とハードヒットしないペア
だったりします。
ダブルスは2人で守るため、
強打しても
1発で決まりにくいからです。
ダブルスで勝つためには
強打で押しまくるより
戦略の方が方が重要になってきます。
ダブルスで勝つ方法といえば、
ペア同士のポジショニングと戦略、
といっても過言ではありません。
必勝法とはいかないまでも、
パートナーと協力して、
今より勝率をあげていく戦術は
必ずあります。
そのために大切なスキルは、
対戦相手の返球可能範囲を分担するためのポジション取る
対戦相手に攻撃されないようなコースコントロール
この2つです。
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平行陣のフォーメーションの基本
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この2つのスキルは
テニスのダブルスの試合で勝つために
とても重要です。
ダブルスのポジション
moerschyによるPixabayからの画像ダブルスの試合で強いペアは、
「どこにも打つコースがない」
と感じさせるペアだと思います。
強いペアほど
ポジショニングが
しっかりできています。
どこへ打っても、何をしても返ってくる、
スキのないポジショニングは
ダブルスの試合で勝つ戦略の
ベースになります。
ボールのスピードや
回転などは自分と変わらないのに、
なぜか勝てないペアと
対戦したことはありませんか?
ダブルスのポジションは返球可能範囲を
2人で等分して分担して
カバーするのが基本です。
そのため、打ったボールのコースによって
返球可能範囲は変わってきます。
つまり、
味方が打ったボールで状況がかわり、
ある程度返球できるコースが
予測できます。
その返球可能範囲に合わせた
ポジション取りが必要になります。
ダブルスのペアは
飛んだボールのコースに
連動して動く必要があります。
なので、ペア同士で確認しながら
立ち位置を調整することが大切です。
どこのコースに飛んだら
どんなポジションをとるのか
パートナーとの打ち合わせが大切です。
通常のポジション
例えば、ショートクロスに飛んだ場合
通常のクロスに比べて
返球可能範囲が広くなります。
対戦相手の打つ態勢が良い場合は、
ストレートもショートクロスも
両方警戒しなければなりません。
そのため、前衛はストレート寄りに、
後衛はクロス寄りに
ポジションを移動します。
反対に、態勢が悪い場合は、
ストレートもしくは甘いクロスに
来る可能性が高くなります。
なので、
前衛がうまくポジション取りすれば
ポイントを取るチャンスです。
このように、
自分が打った球のコースや
対戦相手の態勢などにに応じて、
予測しながら動く必要があります。
コントロールが悪いと攻められる
後衛は前衛に取らせないように、
クロスにコントロールする必要があります。
いくら強打しても
前衛に取られるようなコントロールでは
ポイントは取れません。
強打するよりもコントロール重視で
クロスにボールを集めることが大切です。
後衛が前衛の方に打った場合、
センターにオープンコートができるので
簡単に決められてしまいます。
もしも、クロスに打てない場合は
ロブなどを使って
相手の前衛に取らせない工夫が必要です。
デュースサイドの場合は、
センター方向にロブを上げ
バックハンドを狙う
という方法もあります。
センターからはストレートに打ちにくいため
前衛もポーチに出やすくなります。
また、センターにスピン系のロブを打てば、
相手は高い打点のバックハンドを
打たなければなりません、
なので、チャンスボールに
なりやすくなります。
相手のバックハンドにボールを集めて
チャンスボールを決めるという戦略は
とても有効です。
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前衛の動きが重要
ダブルスでは前衛の動きが
とても重要になります。
なぜかというと、
前衛がポーチに出ないとわかると
相手はセンター付近を
狙ってくるからです。
センター付近を狙われると、
後衛はとても苦しくなります。
なぜなら、センターからは
打てるコースが限られてくるからです。
クロスに打ちにくくなり、
ロブを上げるしかなくなります。
さらに、後衛がセンターに移動すると
クロスにオープンコートができます。
なので、真ん中付近のボールは、
できるだけ前衛が
カットする必要があります。
ポーチに出る動きを見せながら
相手にプレッシャーを
与えることが大切です。
ポーチに出られるとわかると、
相手は打ちにくくなるものです。
例えば、1セットに2~3回でも
ポーチを成功できれば
かなり効果が表れます。
少し動いただけでも相手はミスをして
サービスキープが楽になることもあります。
なので、ボールに触らなくても、
前衛は常に動いて
プレッシャーをかけることが大切です。
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ダブルス試合でストレート抜かれるのを覚悟でポーチに出た結果
後衛はセンターにボールを集める
後衛がサーブやストロークで
センターにボールを集めると、
相手のストローカーは
ストレートに打ちにくくなります。
そのため、
前衛はセンターに入ったとわかった時点で、
センター付近まで移動することができます。
前衛がポーチに出やすくなるため、
ポイントになる確率が高くなります。
さらに、
相手の後衛をセンターまで走らせるので、
ショートアングルにオープンコートができます。
そのため、
前衛のポーチでアングルにボレーしたり
後衛が前に詰めてアングルにボレーすれば
ポイントしやすくなります。
ただし、ストロークでセンターに打つと
前衛に取られるリスクがあります。
通常の場合はロブで狙うのが有効です。
センターへのロブは、
意外と使えるのです。
しかし、相手のボールが浅い場合は
思い切ってストロークでセンターを狙えます。
センターをストロークで狙うかどうかは
相手の前衛の動きによります。
動きが消極的で
ポーチにあまり出てこないなら
思い切ってセンター狙いしましょう。
サーブの場合は
前衛に取られることはないので、
センターに集めるのが有効です。
センターにサーブが入ると、
リターンでストレートを打つには
角度をつける必要があります。
なので、相手のレシーバーは
ストレートに打ちにくくなります。
このように、
センターにボールを集めることで、
前衛がポーチに出やすくなり、
ボレーでポイントを取りやすい
という戦略も有効です。
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テニス初心者でもダブルスの試合で勝てる戦略とは?
ロブを多用する
対戦相手が平行陣で打つ場所がない、
球に威力があってクロスに打てない、
という場合はロブを使うという方法もあります。
一般的に、ダブルスは
平行陣(2人がボレーをする)が
有利と言われています。
平行陣の上手いペアは足元に沈めても
うまくボレーして
コート深くにコントロールできます。
足元に沈め続けるのも
なかなか難しい技術です。
そんなときは、
ロブを多用する戦略が有効です。
ロブを使うと時間的に余裕ができるし、
ロブのコースが良ければ陣形を崩したり
形勢を逆転できるからです。
例えば、ロブを上げて
ハイバックボレーを打たせると
相手はミスヒットしやすくなり、
ポイントの可能性が上がります。
ハイバックボレーは
一番力の入りにくいショットなので
当てるのが難しいのです。
相手にとっては、
凄く嫌な戦略です。
もし、ハイバックボレーが
味方の前衛に返球されたら、
前衛から見たら
センターにオープンコートができます。
なので、
比較的楽にポイントできるはずです。
デュースサイドでは
センターかストレートに
ロブを上げるのが有効です。
このコースは、
相手の後衛のバックハンドです。
ストレートは、
相手の前衛もバックハンド。
なので、相手が
ミスヒットする確率も上がります。
抜くのではなく触らせる高さのロブなら
難易度はグッと下がるはずです。
また、ボレーだけでなくストロークで押され
クロスに打つのが難しい状況の時でも
このコースにロブを打つのが有効です。
なので、普段の練習から
ロブのコントロールを磨いておくことは、
テニスのダブルスの試合に勝つために
有効な戦略になるでしょう。
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弱点を攻める
ダブルスに限らず、テニスの試合では、
対戦相手の苦手なコースに
ボールを集めるのは
最も一般的な戦略です。
なぜなら、
草トーナメントに出ている大半の選手は
バックハンドが苦手だからです。
例えば、アドサイドのラリーの場合
対戦相手のバックハンドを狙うのは
最も一般的です。
このコースなら
前衛に取られることもありません。
相手は、バックハンドでクロスに打つか、
ロブで逃げるしかなくなります。
特に、スピン系の高く跳ねるボールは
バックハンドで打つのが難しくなります。
飛んでくるコースも限定されて
ポイントしやすくなるでしょう。
このように、
相手の苦手なコースを攻めるだけで、
楽な展開になります。
また、相手の不利な状況を利用するのも
有効な戦略です。
例えば、
- ローボレーで体勢を崩している選手を狙う。
後衛が沈んだ球を打ち
ローボレーで態勢を崩している選手に
前衛がボレーで狙う。
- 難しいハイバックボレーをさせて再度その選手を狙う。
後衛が対戦相手の前衛のバック側にロブ
ハイバックボレーで態勢を崩した選手の、
フォア側をストロークやボレーで狙う。
など、難しいショットをさせた後の
体制を崩した選手を狙えば、
それほど強いショットでなくても
ポイントを取りやすくなります。
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ミックスダブルスの戦略
男性にとってミックスダブルスは、
男子ダブルスより難しいかもしれません。
男性は
サービスキープが必須なので、
かなりプレッシャーがかかります。
しかし、女性も試合に出てくる限り
簡単に決めさせてはくれません。
速いサーブを打っても、
上手くロブで返してきます。
そんなロブ攻撃にも
上手く対処しなければなりません。
男性はサービスキープして、
味方の女性のサーブもキープ
相手の女性のサーブをブレークできるか
これがとても重要になります。
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試合の流れを変える変則フォーメーション
ここ一番でポイントを取りたいとき、
変則フォーメーションを取ることは
意外と有効です。
見たこともない陣形を取ると、
相手も戸惑って
ミスしやすくなるからです。
前衛も後衛もコートの中央に構える
アイフォーメーションや
オーストラリアンフォーメーションは
超攻撃的な陣形です。
この陣形は、
プロの試合ではよく見かけますが、
草トーナメントでもときどき見かけます。
もしかしたら、このような陣形の相手と
試合をすることになるかもしれません。
変則フォーメーション陣形を知らないと。
どのように対処していいかわからず、
相手のペースになってしまいます。
なので、試合で勝ち抜きたいなら、
対処法を知っておくべきです。
あるいは、自信があったら、
この陣形に挑戦してみるのも有効です。
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オーストラリアンフォーメーションの攻め方!メリット、デメリットについて
得意なショットを生かした戦略が大切
ここまでお話したように、
テニスのダブルスで勝つためには
必ずしも平行陣にする必要はありません。
大切なのは、自分の得意なショットを
生かせるような戦略です。
例えば、ストロークが得意なら、
リターンやストロークで
どんどんプレッシャーをかけて、
チャンスボールを作り出すことです。
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ダブルスのバックサイドでのリターンのコツ
前衛を意識せずクロスラリーを安定させるコツ
相手が平行陣の場合には
- 足元に沈めたり、
- 前衛の後ろにロブを上げたり
陣形を崩すことで、
勝つチャンスは十分あります
一般的に、
ダブルスは平行陣が有利
と言われています。
しかし、ボレーが苦手な場合は、
逆にカモにされてしまいます。
まだ、何が得意かわからないという人は、
このサイトで紹介する戦略から、
自分の得意なパターンを
見つけ出すことから始めてください。
このサイトで、
少しでもみなさんの
お役に立てれば幸いです。
少しづつでもいいので、
あなたなりの勝ちパターンを見つけて、
1つでもダブルスの試合に勝てるように
頑張ってください。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける