ダブルスにおいて、ポーチに出ることは、
相手のレシーバーにプレッシャーを与えるので、
勝つためにとても効果的です。
前衛のポーチでいかにプレッシャーをかけれるかが、
ダブルスで勝つための大きなポイント、
といっても過言ではありません。
一度でもポーチを成功させれば、
相手のリターンをまどわせて
試合を有利に進めることもあります。
ところで、あなたは前衛で、ポーチに出るとき、
どのようなポジションからスタートしますか?
初心者のうちは、ネット付近にいて、
ネットに沿ってポーチに出る、
という人も多いと思います。
しかし、いざ試合になると、
なかなかポーチが成功しないのではないですか?
なぜ、成功しないのかというと、
- スタートで勢いがつけにくい。
- クロスのボールに対してボールが離れていく方向に追いかける。
などが考えられます。
効果的にポーチに出るためには、
前衛のポジションは
ネットとサービスラインの真ん中あたり、
にいた方がポーチに出やすくなります。
そして、相手がボールを打つ瞬間にネットに詰める、
という動作が必要になります。
それは、ポーチにスムースに出るために、
勢いをつけるためです。
そして、相手がボールを打つ前からネットに詰めスプリットステップを踏む、
という動作が必要になります。
スプリットステップを踏むことで、
動きに勢いを付けて
次の動作がスムーズになります。
そして、相手が打ち始めるタイミングで、
斜め前にポーチに出ます。
こうすることで、クロスのボールに対して、
最短距離でボールに近づくことができます。
サーブがセンターに入ったらポーチに出る
![ポーチのタイミング](http://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/04/5015daa5361d722ebd28f5bbc85a5585_s-300x200.jpg)
最もポーチを成功させられるのは、
相手のレシーバーがセンターでレシーブするときです。
なぜなら、サーブがセンターに入ったら、
前衛は真ん中付近までポジションを移動できるからです。
その理由は、センターのボールを
ストレートに打つのは難しいからです。
![ポーチのタイミング](http://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/04/039314-7-1-300x188.jpg)
図のように、相手の返球範囲は、
センターが中心になります。
ストレートに打つには、
斜めに打たなければいけないので、
アウトしやすくなります。
なので、ストレートに打たれても
コースが甘くなる可能性が高いです。
ストレートに全く来ないことはないですが、
角度をつけなければいけないため、
コースが狭くなりミスしやすくなります。
逆にクロスにサーブが入ったら、
ストレート寄りにポジションを移動し
ストレートケアすべきです。
クロスに入ったサーブをストレートに打つことは、
それほど難しくないからです。
サーブがクロスに入ったら、
ストレートとクロス両方打てるため
クロスは後衛に任せてストレートに備えた方がいいです。
レシーバーをよく知る
![ポーチのタイミング](http://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/04/8db98b9f6e31ee012c6811d293246fcf_s-300x169.jpg)
サーブがクロスに入っても、
思い切ってポーチに出てもいい場合があります。
それは、
- レシーバーのリターンのコースが甘いとき
- レシーバーの苦手なショットのとき
- レシーバーがクロスしか打たないとき
などです。
例えば、バックサイドのレシーバーがバックハンドが苦手なときは、
ポーチに出ても大丈夫な場合があります。
たとえクロスに打てても、
コースが甘かったりスピードが遅いときは、
ポーチが成功しやすくなります。
また、クロスばかりでストレート勝負してこないレシーバーは、
ポーチに出やすいと思います。
このように、セオリーにしばられず
相手の癖をよく見て、
ポーチに出ることも大切です。
前衛が動くだけでレシーバーにプレッシャーになる
レシーバーの立場で考えると、
全く動かない前衛と常に動いている前衛、
どちらが嫌でしょうか?
もちろん動いている前衛の方が嫌ですよね。
ポーチに出ないまでも
ポーチに出るという動きを見せるだけでも、
相手にプレッシャーを与えて、
レシーブのミスを誘うこともできます。
前衛の動きが目に入るだけで、
目線が前衛の方に行き
ミスしやすくなるからです。
思い切ってポーチに出ると、
不思議と前衛の方にボールが行くものです。
なので、前衛が動くのは無駄だ
と思わず常にポーチに出る構えだけでも見せましょう。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける