テニス歴が長くても、
自分に合ったガットのテンションがわからない
という人は多いと思います。
スクールのコーチなどに聞いても、
あなたにズバリ合ったテンションを
答えられるコーチはいないでしょう。
なぜなら、適正テンションは、
ラケットやガットの種類、
プレースタイルなどによっても、
変わってくるからです。
なので、あなたのプレースタイルに
合いそうなラケットやガットを選んで、
テンションを調整しながら
探していくことになります。
適正テンションの話をする前に
ラケットにはあらかじめ
決められているテンションがあることを
理解してください。
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テニス初心者におすすめのガットは?テンションは?
ラケットには適正テンションがある
テニスラケットには、
テンションの強さはこの範囲で張ってほしい、
という適正テンションがあります。
ラケットの適正テンションは、
ラケットのフレームのどこかに
表示されています。
たいてい、ラケット面とグリップの
間に書いてあります。
例えば、45ポンドから55ポンドなら、
55ポンド以上で張ってはいけません。
55ポンド以上で張った場合、
ラケットが痛みやすくなるので
寿命が短くなります。
適正テンション以上のテンションで
ガット張りを頼んでも
嫌がられますので注意してください。
無理に張ろうとすると、
ラケットにヒビが入ることもあります。
また、あまり硬く張りすぎると、
あなたの肘に負担がかかり、
痛めることもあるので
注意してください。
適正テンション以下で張ることに関しては、
ラケットに影響はありません。
テンションと球の飛び具合はあまり関係ない
よく、テンションが低いと球が飛び、
テンションが高いと球が飛びにくい、
といわれています。
しかし、正直あまり変わらないと
私は思います。
テンションが低い方が
トランポリン効果で飛ぶように感じますが
緩すぎると飛ばなくなるからです。
例えば、トランポリンに
ボールを落とせばよく弾みそうですが、
ふとんにボールを落とせば
全く弾まないはずです。
あまり緩く張りすぎると、
ガット本来の性能が発揮できなくなります。
力がないから緩く張り、
力があるから硬く張る、
という単純なものではないことは、
プロのテンションを見ても明らかです。
ナダルのような筋骨隆々でも50ポンド台、
なのに、60ポンド以上で張っているのは、
意外と女子に多いです。
ただ、プレースタイルを見ると、
回転をよくかける人、
タッチショットをよくする人は、
テンションを低めにしているようです。
それは、スピンをかけるとき、
縦糸がよく動いた方が
かかりやすいからだと思います。
ガットでスピンをかける仕組みは、
インパクトで縦糸が動き、
それが元に戻る力を利用するから
スピンがよくかかるのです。
強く張りすぎると、
横糸の抵抗が強くなって、
縦糸が動きにくくなるため
スピンをかけにくくなります。
ただし、スピンをよくかけるから
45ポンドで張ろうという
決めつけはよくありません。
あなたに最適なテンションは
あなたにしかわからないです。
なので、違ったテンションを
いろいろ試してみることが大切です。
まめに張り替えること
あなたに合ったテンションを見つけるには、
ガットの張り替えをまめにすることです。
テニスのガットは、
張った瞬間から緩み始めます。
緩んだガットを使い続けると、
最適なテンションがわからなくなるからです。
例えば、本気でこだわる人なら、
テニスのたびに毎回張り替えて
いる人もいるくらいです。
最適なテンションを見つけるなら、
少なくても1カ月おきに
張り替えることをおすすめします。
複数のラケットで打ち比べること
最適テンションを見つける方法として、
同じ種類のラケットを複数用意して、
テンションを変えて
打ち比べることが効果的です。
例えば、1本は55ポンド、
もう1本は45ポンドと、
極端に違うテンションで打ち比べると、
両者の飛びの違いがわかるはずです。
硬い張りがいいのか緩い張りがいいのか、
わかったところでテンションの微調整をします。
例えば、45の方がいい場合は、
50と45で打ち比べてみたりして、
最適なテンションを徐々に絞っていきます。
使用するガットによっても
最適なテンションは違うので、
すべて同じガットで打ち比べてください。
テンションメーターでテンションを計る
店に依頼する場合、
張る人によってテンションが
変わる場合があります。
例えば、50ポンドで張ってもらっても、
48とか緩く張り上がる場合があるのです。
縦糸は正確に張れている場合が多いですが、
横糸は正確に張ることが難しいです。
なぜかというと、
縦糸から張りはじめるため、
横糸を張るときには縦糸が
抵抗になるからです。
縦糸のテンションが高いほど
抵抗が大きくなって
横糸のテンションが緩くなります。
縦糸と横糸のテンションの差があるほど
ラケットは横に潰れたように変形します。
スイートスポットの範囲が変わってくる、
ということは知っておいてください。
スピンのかかり方や反発力、
打った感じも変わってくるので
注意してください。
ガットのテンションは、
テンションメーターという道具を使って
計ることができます。
テンションメーターはこんなもの
↓
ガットの最適テンションにこだわるなら、
実際に何ポンドで張られているか、
縦糸、横糸のテンションは何ポンドかは
正確に知っておくべきです。
ガットのテンションは
ボールを打つごとにも
わずかですが変わってきます。
テンションメーターを購入して
まめにテンションを計ることを
おすすめします。
打った感覚をノートにまとめること
ガットの種類やテンションが正確にわかったら、
打ち比べた結果をノートにまとめます。
例えば、
ガット ミクロスーパー
テンション 縦50 横40
テンション縦55 横40に比べてスピンがよくかかった
など、あなたが感じたことを
何でもノートに記録して、
次の張り替えの参考にしましょう。
いろんなテンションで打ち比べて
結果を記録しておくと
どんなテンションがあなたに合っているか、
徐々にわかってきます。
ガット代を節約するならガット張り機を購入する
ガットの張り替えをするたびに
ガットの張り代が何千円か
かかると思います。
まめに張り替えると費用も
ばかにならなくなってきます。
1回2000円としても、
10回張り替えると20000円です。
それなら、ガット張り機を購入して、
自分で張り替えた方が安上がりです。
ガット張り機
↓
ガット張り機は安いもので、
6万円くらいで購入できます。
6万円というと高く感じますが、
30回分です。
月に3回張り替えれば、
10カ月で元が取れる計算です。
また、ガットをロールでまとめて購入すれば、
ガット代も安くなります。
友達に500円くらいで張り替えてあげると、
さらに元が取れるでしょう。
ガット張り機のメリット、デメリットを
まとめてみました。
メリット
- まめに張り替えるならガット張り代が節約できる
- ロールガットでまとめて購入すればガット代も安くなる
- 張ってからすぐ使用することができる
- 友達に500円くらいで張ってあげると喜ばれる
デメリット
- 重いので運びにくい
- 部屋が狭くなる
- 張り方を覚えなければいけない
ガット張り機は分銅式がおすすめ
ガット張り機には分銅式と電動式があります。
違いはテンションのかけ方の違いです。
分銅式はレバーに分銅がついていて、
レバーを倒すとテンションがかかる
という仕組みです。
分銅をレバーの先の方に固定するほど
てこの力が強く働き
強いテンションがかかります。
分銅式ガット張り機
↓
電動式はあらかじめ固定したガットを
モーターのようなもので回転させて
巻き取る力でテンションをかける仕組みです。
電動式の中でも、
コンピュータ制御により、
テンションを一定に保つことができる
コンピュータ式ガット張り機もあります。
コンピュータ式の方が正確に張れそうですが、
電動式や分銅式でもそれなりに
張れますのでご安心ください。
大切なのは、緩まないように
配慮しながら張ることです。
最初は、価格の安い分銅式がおすすめです。
分銅式は価格が安いだけでなく、
より安全に張ることができるからです。
電動式だと、操作を間違えると、
回転が止まらなくなって
ラケットにヒビが入ることがあるからです。
分銅式は完全に手動ですから、
よほどテンションをかけすぎない限り
ラケットを痛めることはありません。
まとめ
あなたに最適なテンションを見つけるには、
ガットをまめに張り替えて
いろいろなテンションで
打ち比べることが大切です。
できれば、同じラケットを複数用意して
テンションを変えて打ち比べてみれば
ガットのテンションによる感覚の違いがわかります。
最適なテンションを見つけたいなら、
最低1カ月おきに張り替えることを
おすすめします。
それ以上張り替えないと、
ガットが緩み性能が落ちてくるからです。
テンションやガットによる感覚の違いは、
ノートに記録しておくと
最適なテンションがわかってくるはずです。
ガットの張り替え回数が多いと
かなり費用がかかりますが
節約する方法として
ガット張り機を購入する、
という方法があります。
ガットをロールでまとめて購入して、
自分でガットを張ることによって
張り替えにかかる費用を
半分くらいに抑えることが可能です。
是非、試してみてください。
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