ロブリターンとは、
サーブリターンでいきなりロブを打つことです。
ロブリターンが使えると、
相手からミスをもらったり、
相手の陣形を崩したりできるのでとても効果的です。
コンパクトなスイングで打てるため
速いサーブや取りにくいスピンサーブでも
楽に返すことができます。
また、サーブで一気に攻めてくる相手でも、
ロブを打たれるとなかなか攻めにくくなります。
サーブに自信のある人にとっては、
返されるだけでも嫌なものです。
なので、とりあえず返すだけでも効果があります。
打ち方もそれほど難しくなく、
コントロールもしやすいので
是非身に着けておきたいショットです。
ロブリターンの打ち方
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/02475c77bb87bfd3e008c056d72fa63c_s-3.jpg)
ロブリターンはスライスロブで打つのが効果的です。
コンパクトな打ち方でコントロールもしやすいので
速いサーブをロブで上げるのに適しています。
トップスピンロブはスイングが大きいので、
振り遅れやすいのでロブリターンには不向きです。
また、回転をかけないフラットなロブは
スピン系のボールにはじかれてしまうのでやはり不向きです。
ボレーのような感覚で打てるスライスロブが
ロブリターンに最も適したショットです。
スライスロブの打ち方は、
ラケット面を上に向けてコンパクトなテークバックから
前衛の頭の上を狙って打ちます。
ロブの頂点の位置をイメージして、
そこに向かって長いボレーをしていくように打ちます。
フォローの大きさが大きいほどロブは深くなります。
フォローの大きさで
ロブの距離をコントロールするようにしましょう。
ロブを打つ時は相手のことはあまり気にせず、
自分で決めた高さに向かって打つことが大切です。
相手を見てしまうとボールに集中できず、
思ったロブを打てなくなるからです。
ロブリターンの使い方
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/93b49526cd4e5622c43652a2cfbdc549_s.jpg)
ロブリターンには攻撃的な使い方と、
守備的な使い方の2通りがあります。
守備的な使い方としては、
- 相手のサーブが返せないからロブを打っておく
- ロブを打って相手のミスを待つ
という使い方です。
攻撃的な使い方としては、
- 相手の陣形を崩す
- 平行陣の陣形に移動する
という使い方です。
とりあえず返しておく
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/039314-66.jpg)
相手のサーブが速くて返せないとき、
とりあえず返しておくのに
ロブリターンは有効です。
返しにくいサーブを打たれたときに
普通にリターンしてもミスしたり
相手の前衛のボレーで決められてしまいます。
そんな時、ロブで返しておけば、
とりあえずラリーを続けることができます。
例えば、バックハンドが苦手で、
サーブでバックハンドを狙われるときは
スライスロブでとりあえず返しておく
という使い方があります。
また、ワイドへの厳しいサーブを打たれたとき、
クロスに返すのが難しかったら
とりあえずストレートにロブを上げておく
という使い方もあります。
決まったと思ったサーブが
次にプレーしなければいけないとなると
プレッシャーがかかります。
しかも、前衛を抜けると、
サーバーはストレートに走らなければいけません。
渾身のサーブをいとも簡単に返されるのは
相手にとって嫌なものです。
なので、とりあえず返しておくための
ロブリターンは有効な手段です。
相手にミスをさせる
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/039314-67.jpg)
少し余裕がある場合は、
相手の嫌なコースにロブを上げるのも有効です。
例えば、相手のバックハンドです。
フォア側のリターンのとき、
相手の前衛の右側がバックハンドになります。
(右利きの場合)
なので、相手の前衛のバックハンドを狙ってロブを打つ
という使い方があります。
少し低めのロブです。
相手の後衛からも距離があり、ロブも低めなので
相手の前衛は難しいハイバックボレーを
しなくてはならなくなります。
なので、チャンスボールになりやすく
次のショットでポイントする確率が上がります。
一般的に、フォアボレーよりバックボレーは
力が入りにくく甘いボレーになりやすいので
相手ペアどちらでもバックハンドを狙ったロブリターンは
有効な戦略になります。
相手の陣形を崩す
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/039314-54.jpg)
相手の前衛の頭上を越えるロブリターンを打てば、
相手ペアの陣形を崩すことができるので
とても有効なショットになります。
特に、相手がサービスダッシュをしてきたときに
いきなりストレートにロブを上げられると、
前衛の後ろまで走らなくてはいけません。
サーブで前に詰めてからストレートに走るのは
結構しんどいはずです。
相手の後衛からはチャンスボールがきやすくなり
ポイントできるチャンスです。
相手の後衛がストレートに打ってきたら
相手ペアの真ん中が空いているので
クロスにボレーします。
相手がやっと追いつく状況なら、
ストレートにチャンスボールがくる確率が高いので
ロブを上げたら前に詰めるようにしましょう。
平行陣に移動する
![ロブリターン](https://xn--qcknfc5d4a3s9b.xyz/wp-content/uploads/2024/03/039314-36.jpg)
ロブリターンを打って、
時間を稼ぎながら前に出る、
という使い方もあります。
スライスロブはスピードが遅いので、
時間稼ぎには最適です。
相手が平行陣なら、
ストレートにロブを上げて、
リターンした方が前衛に変わります。
もし、相手が雁行陣で、
クロスにロブを上げたら、
リターンをした方がサービスラインまで前に出て、
もう一人がネットとサービスラインの真ん中あたりまで前に出ます。
ロブリターンで前に出る時間を稼ぐことで、
余裕を持ってボレーに入れるため、
ファーストボレーのミスも少なくなります。
まとめ
ロブリターンは攻撃にも守りにも使えるので、
是非マスターしておきたいショットの一つです。
例えば、相手のサーブが速い、
威力があって、ストロークで返せないときでも
スライスロブなら意外と簡単に返せたりします。
とりあえず返して、
相手のミスを誘うこともできます。
また、コースをつかれて走らされたときでも、
ロブリターンで時間を稼ぎ、
元のポジションに戻ることもできます。
また、ストレートロブを上げて陣形を崩したり、
ロブが上がっている間に平行陣に陣形を変えたり、
攻める使い方もできます。
リターンからいきなりロブを上げられると、
相手にとっては嫌なものです。
ダブルスの試合に出るなら、
身につけておきたいショットの一つです。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける
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