ウィンブルドンに強い選手の特徴!大坂なおみが苦手な理由とは?

ウィンブルドン トーナメント
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ウインブルドン選手権は
テニスの4大メジャーの中で、
唯一芝コートで行われる大会です。

イギリスで開催されるメジャー大会なので、
全英オープンと呼ばれることもありますが、
ウインブルドン選手権が一般的です。

イギリスのロンドンにある、
ウインブルドンという町で行われることから、
ウインブルドン選手権と呼ばれています。

ウィンブルドン選手権での最多優勝は、
ロジャーフェデラーの8回が最高です。

日本人選手の中では、
過去に伊達公子選手がベスト4に、
松岡修造選手と錦織圭選手がベスト8になっています。

日本人選手には、
比較的相性のいい大会なのではないでしょうか?

しかし、世界ランキング1位の大坂なおみ選手は、
最高成績が3回戦とあまり相性が良くありません。

全米オープンや全豪オープンで
優勝していることから考えると物足りませんね。

大坂なおみ選手が芝コートが苦手な何かがあると思います。

この記事では、
テニスのウィンブルドン選手権に強い選手の特徴や、
難しさについてまとめてみました。

芝コートの感覚がつかみにくい

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芝コートは、
とても管理しにくいコートです。

ウインブルドン選手権が開催されるコートは、
ウインブルドン選手権のためだけにしか使われないそうです。

この大会だけに、
1年間芝生が生え揃うように、
管理しているのです。

なぜかというと、芝コートは痛みやすく、
使っているうちに芝生が抜けてしまうからです。

なので、ウインブルドンの開幕戦には、
ベストな芝生の状態でしておく必要があります。

しかし、そこまでやっても、
数試合やると芝生が禿げてきて、
下の土が見えるようになります。

ウィンブルドンの初戦のコートはとてもきれいですが、
数試合で下の土が見えてきて、
決勝になるとかなりの面積で土が目立っているのです。

なので、世界的に見ても芝のコートが少なく、
なかなか経験できないと思います。

我々アマチュアがプレーするコートも、
ハードコートや砂入り人工芝(オムニコート)が
多いのではないでしょうか?

それは、コートの管理が楽だからです。

大坂選手も錦織選手も、
ハードコートやオムニコートで練習してきたと思います。

錦織選手がベスト8になったのも2018年と最近です。

芝コートの感覚をつかむには、
ある程度の時間が必要なようです。

球が滑りやすい

芝生のコートは球が滑りやすいのが特徴です。

弾んだボールが球足が速く、
低く伸びてきます。

なので、しっかり腰を落として低い姿勢で打たないと、
安定して打つことができません。

ストロークを続けることがとても難しいのです。

大坂なおみ選手が
芝コートを苦手としている理由はここにあると思います。

大坂選手の速いサーブやストロークを
ブロックリターンで返されると、
続けてストロークすることが難しくなるのです。

ブロックリターンで返された球は、
スライス回転がかかっているので、
意外と伸びてきます。

しかも、低く滑ってくるので、
球を持ち上げて打つ必要があります。

したがって、山なりのボールになってしまって、
相手に攻撃されます。

相手に決められないようにと焦って打つと、
ミスしやすくなります。

ハードコートのように、
素直に弾んでくれればいいのですが、
バウンドの処理が難しいのかもしれません。

大坂選手はサーブが速いし、
ストロークも力強いので、
ウィンブルドンでも優勝するんじゃないか、
と思う人も多いと思います。

しかし、相手に粘りのテニスをされると、
脆い一面もあります。

そのあたりの、
メンタル面や技術面を向上させることができるかが、
優勝できるカギになると思います。

イレギュラーバウンドしやすい

ウィンブルドン
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芝コートは、
使っていくに連れて芝生が禿げてきて、
下の土が目立つようになってきます

このような状態になると、
弾む場所によって、
バウンドが変わることがあります。

芝生のある場所に落ちるとボールが滑ったり、
土の部分に落ちると滑らなかったりして、
バウンドがイレギュラーに変化します。

しかし、全体的に速いサーフェースで、
球が加速するように弾みます。

なので、クレーコートと違って、
ラリーが続きにくい展開になります。

そのため、コートにバウンドさせないプレーで決められる選手、
サーブやボレー、スマッシュが得意な選手が有利になります。

サーブの速い選手は、
サービスエースを何十本と決める選手もいるので、
ビッグサーバーが有利です。

松岡修造選手がベスト8になったときも、
セカンドサーブをファーストサーブと同じ速さで打つ、
という奇襲が功を奏していました。

プレースタイルがマッチしていたのですね。

ビッグサーバー同士の対戦だと、
サービスエースの取り合いになることもあり、
見ている人は見応えのない試合になることもあります。

ベースラインで打ち合う選手は不利

芝生のコートでは、
ベースラインで打ち合う選手は不利になります。

芝生のコートはサーフェースが速いため、
球が浅くなるとすぐに決められてしまうからです。

さらに、イレギュラーしやすいということで、
バウンドしたボールは予測がつきません。

ジャストミートできないと浅くなります。

それより、ボレー、スマッシュをした方が、
地面にバウンドしない分、
ミートしやすいという訳です。

大坂なおみ選手がウィンブルドンを苦手にしている理由は、
ここにあるんじゃないかと思います。

確かに彼女のサーブは速いですが、
ベースラインからフラット系のボールで、
速い展開に持ち込んでポイントを取っていくタイプです。

イレギュラーバウンドの多い芝コートでは、
このような理由でうまくいかないんじゃないでしょうか?

彼女の速いサーブやストロークを、
スライス系のブロックリターンで返されて、
その処理に苦労しているシーンをよく見かけます。

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大坂なおみのプレースタイル

プレースタイルが合わないと、
ウィンブルドンで勝つのは難しいようです。

スライスを打てる選手が強い

ウィンブルドン
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ウインブルドンの芝コートは、
球が低く滑るため、
スライスが打てる選手が強いです。

芝コートでのスライスは、
バウンドが低くなり、
とても取りづらいです。

なので、スライスを打ってネットダッシュしてボレーで決める、
というプレーがとても有効です。

8回の優勝を誇るフェデラーも、
片手バックハンドのスライスの名手です。

「回転がえぐい」と言われるほど、
取りにくいスライスのようです。

ベースラインの打ち合いの中で、
スライスを混ぜてペースを変えると、
相手も攻めにくくなります。

低く伸びるスライスは、
腰を落として打たなければいけないので、
打ち込めないのです。

なので、打ち合いをするなら、
スライス系のボールを混ぜて打てる選手が強いと思います。

サーブアンドボレーのできる選手が強い

ウィンブルドン

ウインブルドンでは、
サーブアンドボレーができる選手が圧倒的に有利です。

サーブの速い選手は、
サーブで押して、前に出て、
ボレー、スマッシュで決めるのが一番ポイントを取りやすいパターンです。

なぜかというと、地面にバウンドさせると、
イレギュラーバウンドか多いため、
ミートしにくいからです。

ストローク合戦をなるべくやらずに、
サーブやボレー、スマッシュで、
ノーバウンドでポイントを取る方が取りやすいのです。

いわゆる「空中戦」に持ち込んだ方が戦いやすいのです。

さらに、相手にとっても、
サーブアンドボレーで攻められると、
イレギュラーバウンドしたり低くバウンドしたりで
やりにくくなります。

ロジャーフェデラーがウィンブルドンに強いのも、
サーブアンドボレーができるからだと思います。

決してサーブが速い方ではないけれど、
コースコントロールが素晴らしい。

サーブを軸にしてポイントを取っていけるのがフェデラーの強さです。

関連記事
ロジャーフェデラーのプレースタイル

錦織選手がベスト8になったときも、
早い段階でネットダッシュするシーンがよく見られました。

ウィンブルドンで波乱を起こす選手は、
ほとんどがビックサーバーで
サーブアンドボレーのプレースタイルです。

ウィンブルドンに強い選手は、
サーブアンドボレーのできる選手です。

まとめ

以上のことから、ウィンブルドンテニス選手権の難しさは

  • 芝のコートなので、球が滑りやすい
  • イレギュラーバウンドしやすい
  • 芝コート自体少なく、感覚がつかみにくい
  • ベースラインで打ち合う選手は不利

ということが挙げられます。

そのため、ウィンブルドンに強い選手の特徴は

  • サーブアンドボレーのできる選手
  • スライスが打てる選手

とにかく、サーブが速く、
サーブアンドボレーでポイントを取る選手が強い印象です。

ランキングが下位の選手でも、
サーブが速く、
サーブアンドボレーで攻めてくる選手は要注意です。

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