テニス肘が発症すると、
球を打つごとに痛みがあり、
テニスを楽しめなくなります。
思い切って打てなくなるため、
ボールに威力がなくなり、
テニスが面白なくなることもあります。
テニス肘がひどいときは、
日常生活にも影響を及ぼすこともあるので
症状の軽いうちに治療することが大切です。
ここでは、テニス肘の原因や症状、治し方などについて
参考になると思われることをまとめてみました。
テニス肘の症状
テニス肘の症状としては、
物を持ち上げるとき痛みが出る
雑巾を絞ると痛みが出る
などがあります。
ひどいときには、
ペットボトル飲料(あまり重たくないもの)
を持っただけで、
痛みが出ることもあります。
何か物を持つたびに痛みが出るので、
- 仕事で本やファイルなどを持つ時、
- 料理でフライパンを持つ時、
- 雑巾を絞ったりふき掃除をするとき
などにも激痛が走ります。
耐え難い痛みになることもあります。
しかし、これらのような、
痛みがはっきりわかる段階では
かなり症状が進んだ状態といえます。
テニスをした後、手首が重かったり、
疲れた感覚がある場合は、
テニス肘の前兆かもしれません。
そんなときには、
テニスを控えめにして、
治療をすることをおすすめします。
テニス肘の原因
テニス肘はインパクトの衝撃で、
手首から肘にかけて
負担が蓄積することにより発症します。
肘に衝撃を受け続けることで、
関節付近の筋肉が炎症を起こすためです。
例えば、芯を外して打ったりすると、
より負担が大きくなり、
テニス肘になりやすくなります。
また、手首を使い過ぎたり、
不自然な手首の使い方をしても、
テニス肘になります。
主に初心者の人でスイングが手打ちになっていたり
片手バックハンドの人がテニス肘に
なりやすいので注意が必要です。
テニス肘の種類
テニス肘には2種類あります。
右肘の小指側が痛くなるフォアハンドエルボーと、
親指側が痛くなるバックハンドエルボーです。
テニス肘のほとんどはバックハンドエルボーで、
片手バックハンドの人に多く見られます。
なぜかというと、
手の甲でボールをキャッチする、
という動作が不自然だからです。
それと、片手バックハンドの人は、
どうしても手打ちになってしまいがちです。
打った後、左手を後ろに伸ばし、
胸を張るという動作を
忘れてしまいやすいです。
片手バックハンドがきれいに打てれば
かっこいいですが、
初心者は両手打ちで覚えることをおすすめします。
一方、フォアハンドは
あまり不自然な動きはありませんが
ボレーなどが芯に当たらないと
フォアハンドエルボーになる可能性があります。
また、サーブで手首を使い過ぎたり、
ワイパースイングで手首を駆使する人は
フォアハンドエルボーになることがあります。
テニス肘にならないようにするには、
以下のことを気をつけてください。
- 手打ちのスイングを矯正する
- 手首の動きが不自然になるような打ち方をしない
- プレーの前後に肘の曲げ伸ばしをする
テニス肘の人が使うべきラケット
テニス肘の人は、
できる限りテニスをすべきではありません。
しかし、どうしても我慢できない人はいます。
痛くてもいいからテニスをしたい人
付き合い上仕方なくテニスをする人
どうしても試合に出たい人
などです。
どうしてもテニスをしたい人は、
できる限り衝撃を抑えた
ラケットを使う必要があります。
例えば、今より大きめの
スイートスポットの広いラケットです。
芯を外した時に必要以上に衝撃があるため、
できる限りスイートスポット外さない
ような対策をすることです。
他にも、振動吸収機能を持った
ラケットを使うことです。
ラケットの振動止めとは別に、
ラケットのフレーム自体に
振動吸収の機能を持ったラケットを
使用することをおすすめします。
あと、ガットのテンションは極力落とすこと。
少なくとも50ポンド以下で張るようにしてください。
参考
テニス初心者におすすめのガットは?テンションは?
おすすめのガットは、
柔らかい打感のマルチフィラメントの
ガットがおすすめです。
テニス肘のときでも
どうしてもテニスをしたい人は、
肘に衝撃の少ないラケット、
ガットを選択することをおすすめします。
テニス以外でもテニス肘になる
テニスをしていない人でも、
テニス肘を発症することがあります。
例えば、日常的に
ドライバーでネジ締めをしている人で、
テニス肘が発症した人もいます。
また、家事で雑巾を絞る動作を繰り返ししていて
テニス肘になる人もいます。
パソコンのマウスを操作していても
テニス肘になると聞いたことがあります。
手首を甲の方に折り曲げて操作すると
肘に負担がかかるのだと思います。
仕事で肘だけに負担をかけるような
動作をする人は要注意です。
あまり今詰めてやらないように
休み休みやることが大切です。
テニス肘の治し方
テニス肘を治すには、
まずテニスをしないのが一番です。
特に、ボールを打つたびに
激痛が走るような状況なら、
痛みが治まるまでしばらく
テニスをしないことです。
また、手首や肘に重さを感じるときは、
テニスをする時間を短くして、
治療するようにしましょう。
テニス肘はどこで治療するか?
テニス肘の治療は、
病院の整形外科か整体院で
治療することができます。
整形外科での治し方は、
- サポーターを付けてストレッチする
- ステロイド注射を打つ
- 関節の手術をする
などがあります。
関節の手術をする場合は、
かなり重症となるので
ほとんどの場合は、
注射を打ちながらストレッチをする
という治療法になります。
再発を防ぐためにも、
肘に負担をかけない範囲で
ストレッチによる筋肉強化は大切です。
一方、整体院での治し方は、
- 患部周辺をマッサージする
- 患部に針を打つ
- 患部にお灸をする
などがあります。
マッサージ、針、お灸などで、
ツボを刺激することで、
血流が改善して痛みが引く、
という治療法です。
個人差があり、
マッサージが効く人もいれば、
針が効く人やお灸が効く人もいます。
ちなみに私は、
マッサージや針は効かなかったけど
お灸をしたら割と早くよくなりました。
人によって効果がある治療法は違います。
いろいろ試してみてください。
サポーターの効果は?
よく肘にサポーターをして
テニスをしている人を見かけます。
しかし、サポーターは
肘にかかる負担を軽くするものです。
あくまで予防として使う分には
効果はあると思います。
でも、テニス肘になってしまってからは、
ほとんど効果はないでしょう。
サポーターをしながらテニスをすると、
テニス肘が悪化することもあるので
注意が必要です。
サポーターはテニス肘の予防、
治療段階のストレッチによる肘への負担を軽くする
ということに効果を発揮します。
アイシングの効果は?
テニス肘は、肘の関節付近に
炎症ができる症状なので、
患部を冷やすことで、
炎症の痛みを沈めることができます。
しかし、それでテニス肘が
根本的に直る訳ではありません。
やけどしたところを水で冷やしても
やけどが根本的に直る訳ではないのと同じです。
痛みはなくなりますが、
傷跡をが治るまで、
さらに治療が必要です。
アイシングは一時的に痛みが治まりますが、
完治していないので、
テニスをするとまた痛みが再発します。
発症前のようにテニスをしたいなら、
根本的に治すことをおすすめします。
まとめ
テニス肘は、打ったときの衝撃が
手首から肘に蓄積し、
関節付近に炎症ができた状態のことをいいます。
不自然な手首の使い方で打っていると、
次第に肘に違和感を感じるようになります。
具体的な症状としては、
ボールを打つたびに痛みが出たり、
手首がだるくなったりします。
症状がひどくなると、
物を持ったとき激痛が走るなど、
日常生活に影響を与えることもあります。
テニス肘になったら、
まずテニスを控えることが大切です。
痛いままテニスを続けていると、
治りが悪くなったりします。
整形外科や整体院で治療を受けて、
痛みが完治してからテニスを
再開することをおすすめします。
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