画像:スマッシュ2024年9月号より引用
内島萌夏(もゆか)選手は、
静岡県出身、
23歳のテニスプレーヤーです。
現在までの最高ランキングは、
51位で大坂なおみ選手と、
日本最高位を争っています。
2024年の全仏オープンで
初めて初戦突破して以来、
全米、全豪でも初戦突破。
メジャーでも、
安定した結果を残しています。
内島選手のプレースタイルは、
かなり攻撃的なテニスをします。
にもかかわらず、
うまくラリーをつなげられる
一面もあります。
また、ネットに出ても、
うまくポイントを決められる、
そつのないオールラウンドプレーヤーです。
こちらは、
内島萌夏選手の試合動画です。
↓
この記事では、内島萌夏選手の
プレースタイルについて
まとめてみました。
内島萌夏選手のプロフィール
出身地 静岡県 袋井市
生年月日 2001年8月11日(23歳)
身長 173㎝
右利き
戦績
2018年
16歳でカンガルーカップに出場、
奈良くるみ選手に敗れ準優勝。
全米オープンジュニアでベスト8
全豪オープンジュニアで2回戦敗退
2024年
全仏オープンでメジャー初勝利
ウィンブルドン本戦出場するが初戦敗退
2024年 全米オープン、
2025年全豪オープンは2回戦進出。
ベースラインから下がらない攻撃的なテニス
内島萌夏選手のプレースタイルは、
とても攻撃的です。
ベースライン付近からラリーを続け、
相手のボールが浅くなれば、
前に出て決める、というスタイルです。
テニスは、50cmでも前でプレーした方が、
有利に試合を進められます。
その方が、返球速度が速まるため、
相手はストロークするための
準備ができなくなるからです。
そのため、
相手はベストな状態でストロークできず、
当てるだけのショットになったり、
振り遅れてミスにつながったりします。
ただし、
相手のボールが深く入ってきたり、
速いボールが返されると、
自分が苦しくなる、
というデメリットもあります。
なので、ストロークに威力がないと、
逆にポイントされてしまいます。
内島選手は、持ち前のストローク力で、
相手にアドバンテージをとって、
ポイントしていきます。
長いラリーが続けられる
内島萌夏選手は、
ベースライン付近でラリーを続けますが、
長いラリーを続けることもできます。
ベースライン付近でラリーすると、
相手のボールが深く入ったり、
伸びてきたりすると、
すぐにミスしてしまいがちです。
しかし、内島選手は、
相手のボールに合わせて、
ポジションを変えて、
上手くラリーを続けます。
差し込まれたボールは、
スピン系のボールで深く返球したり、
左右に振られたときは、
スライス系のボールで、
うまくつなげていきます。
トップスピンで深い球を打ったり、
スライスでつなげたボールは、
相手が攻撃しにくくなるため、
有効なショットになります。
回転がかかっているため、
相手のミスを誘うのにも有効です。
さらに、滞空時間も長くなるため、
ポジションを立て直すために有効です。
プロ、アマ問わず、
回転のかかった
深くゆっくりなボールが打てると、
シングルスは強くなります。
浅い球が来たらネットプレー
内島萌夏選手は、
ネットプレーもうまいです。
ラリーの中で相手のボールが浅くなれば、
躊躇しないでネットに出ます。
ネットに出ると、有利に思われますが、
ボレーのコースが甘いと、
パッシングショットで抜かれたり、
足元に沈められたりして、
逆にポイントされることも多いです。
なので、
ベースラインから打ち合う選手は、
ネットに出るのに躊躇しがちです。
しかし、内島選手は、
ローボレーもそつなくこなし、
ネットでのポイント率も高いです。
相手に背中を向けた構えからストローク
内島萌夏選手は、
ストロークで余裕があると、
相手に背中を向けるくらい、
深いテークバックで打ちます。
相手のボールが少し浅くなったり、
スピードがないと、
フォアもバックも、
深いテークバックで打ちます。
それは、
ハードヒットする目的もありますが、
相手にコースを読ませない、
というのが主な目的です。
このような構えをされると、
相手はどこに打ってくるか
わからなくなるからです。
背中を向けた構えをされると、
相手はほとんど動けなくなる。
それがわかる動画がこちらです。
↓
あいては格下選手に見えますが、
内島選手が構えると
相手はほとんど動きが止まっています。
実際、同じ構えから、
ストレートもクロスも、
きれいに打ち分けるため、
ウィナーになる確率が高くなります。
このような打ち方が
数多くできているときは、
試合をコントロールできている
状態といえます。
このような打ち方ができるのは、
打つ前の動作が早いからです。
相手をよく見て、
打った瞬間にフォアかバックかを見極め、
素早くテークバックを取ることが必要です。
テークバックが遅れると、
打点が遅れて、
思ったコースに打てなかったり、
ミスヒットしたりします。
また、相手のボールが速くなれば、
打つ前に余裕がなくなり、
浅いテークバックで
打たなければいけません。
ランクが上がってきて、
相手のボールが速くなると、
この打ち方ができなくなります。
この打ち方ができるかどうかは、
ストローク力にかかっています。
ストロークで相手を
ベースライン後方から打たせれば、
自分のストロークに余裕ができます。
トップスピンやスライスなど、
回転のかかったストロークで
相手の返しにくいボールを打てば、
次のストロークで余裕ができる確率が
高くなります。
まとめ
この記事では、
内島萌夏選手のプレースタイルについて
お伝えしました。
内島選手は、
ベースライン付近からラリーを打ち合う、
攻撃的なプレーをします。
しかし、それだけではなく、
スピン系のボールや
スライス系のボールで、
ラリーをつなげていく技術もあります。
さらに、相手のボールが浅くなれば、
ネットに出てボレーでポイントも
できます。
すべてのショットを
そつなくこなすことができるのが、
内島選手の強みです。
2024年にメジャー初勝利をして以来、
メジャーでは安定した成績を
残しています。
将来、メジャーでの活躍が
期待できる選手です。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける