園部八奏(そのべわかな)選手は
埼玉県出身、
17歳のテニスプレーヤーです。
2025年の全豪オープンジュニアで、
日本女子として、
56年ぶりの優勝を果たしました。
何より凄いのは、
決勝の相手を6-0,6-1と、
圧勝して勝ったことです。
ジュニアとはいえ、
決勝でここまで圧倒して勝った選手は、
なかなかいません。
全豪ジュニアの決勝戦の動画です。
↓
その後も、WTA500の試合に出場
世界ランキング93位、
101位の選手を破って本戦出場。
1回戦では、
世界55位の選手に勝利しています。
将来有望な選手と言えるでしょう。
この記事では、
園部八奏選手のプレースタイルについてまとめてみました。
園部八奏のプロフィール
埼玉県出身
2008年1月17日生まれ
左利き
身長 174cm
14歳まで、埼玉県与野テニスクラブに所属、
2022年2月より、アメリカのIMGアカデミーに移る
使用ラケット ウイルソンULTRA TOUR 100
使用ガット GOSEN AK PRO 100
破壊力抜群のフォアハンドが武器
園部八奏選手の武器は、
フォアハンドです。
フォアハンドから打たれたボールは、
ほとんどウィナー級のショットです。
バック側に飛んだボールも、
フォアに回り込んで打つくらい、
フォアが得意です。
しかし、バックが苦手かというと、
そうでもありません。
むしろ、バックハンドでも
ウィナーを決めれるくらいです。
でも、
フォアハンドのほうが自信があるため、
フォアに回り込むのでしょう。
しかし、
無理やりフォアに回り込むことで、
フォア側にオープンコートができるので、
アマチュアは
あまりやらない方がよさそうです。
彼女のように
破壊力のあるフォアが打てないと、
逆に攻められてしまいます。
相手を圧倒しているときは通用しますが、
ハードヒットできないときは、
逆に攻められてしまうかもしれません。
なので、いくらフォアが得意といっても、
やりすぎは良くないと思います。
180kmh超えのサーブ力
園部八奏選手のサーブは、
180kmhを超えるスピード。
女子のツアー選手の中でも速い方です。
身長も174cmで、日本の女子プロの中でも、
高い方です。
身長の高い選手は、
角度の付いたサーブが打てるので、
エースが取りやすい。
左利きで身長の高い選手のサーブは、
とても打ちにくく、
1回で決まる確率も高くなります。
サーブだけでポイントが取れるのは、
試合がすごく有利になります。
ブレークポイントになっても、
サーブ1本で逃れられると、
気持ちをリセットできるからです。
ブレークポイントを防ぐのに、
ラリーを続けなければいけない。
となると、やっとの思いで防いでも、
まだ2ポイントとらなければいけない。
となり、体力も使うし、
ブレークされる確率も高くなります。
しかし、サーブ1本でポイントが取れると、
体力も使わないし、
サービスキープの確率が上がります。
必然的に、
サービスキープ率が高くなり、
勝率も高くなります。
まだ、17歳で伸び盛りなので、
これからが楽しみですね。
ベースラインから下がらず早い展開で決める
園部八奏選手のプレースタイルは、
大坂なおみ選手と似ています。
ベースライン付近から、
強烈なストロークで、
ガンガン攻めていくタイプです。
ほとんどがベースライン付近で打ちあい、
早い展開で決めてしまいます。
ベースラインからほとんど下がりません。
なので、相手からすると、
返したらすぐに次の球が返ってくる。
という感覚になり、
自分のテニスをするのが難しくなります。
相手は、ペースを掴む前に、
試合が終わってしまうパターンです。
なぜ、こんなテニスができるかというと、
相手を良く見ているからです。
ツアー選手と戦うときは、
それなりに速い球が返ってきます。
それでも、
ベースラインから下がらず打てるのは、
相手の打ち方やボールのコースを見て、
コースを予測できているからです。
試合で勝つには、
少しでも前でプレーした方が有利ですが、
それができないのは、
- ストローク力が無く相手にハードヒットされる
- 相手のボールに反応できない
といった理由があります。
このような攻撃的なテニスができるのは、
反射神経や身体能力に加えて、
相手がどこに打ってくるのかの予測力が
優れているからできることです。
素早く構えることができる
園部八奏選手がウィナーを取れる秘訣は、
構えが早いことにあります。
ボールが弾む前に構えを作っておくことで、
相手はコースが読めなくなるからです。
構えが中途半端になると、
コースが読まれやすくなり、
楽に返球されたり、
逆に攻められたりします。
いくら球が速くても、
コースが読まれると、
比較的簡単に返されることがあります。
同じ構えから、
フォアにもバックにも打てる。
そうなると、
相手はコースがわからず、
動けなくなります。
テニスを上達させるうえで、
構えをしっかり作ってから
打つことは重要です。
相手の球が速いときは、
構えを作る時間がないかもしれません。
でも、相手の球がゆっくりで、
構えを作る余裕があるときは、
しっかり構えを作ってから
打ってみてください。
それだけでも、
ポイントできる確率が上がるはずです。
粘り強いタイプには弱いかも
園部八奏選手のプレースタイルは、
早い展開でポイントを
取っていくスタイルです。
そのため、粘り強いタイプには
苦戦するかもしれません。
- 攻撃的なフォアハンドを避けて、バックハンドを狙ってくる。
- スライス回転でハードヒットしにくい球を打ってくる
- 緩いけど深いボールを打ってミスを誘ってくる
そんなテニスをされると、
イライラしてミスしてしまうかも。
世界の上位の選手と対戦するときに、
落ち着いてテニスができるかどうか。
そこが今後の見どころです。
まとめ
この記事では、
園部八奏選手のプレースタイルについて
お伝えしました。
- 破壊力抜群のフォアハンド
- 180km/h超えのサーブ
- ベースライン付近から下がらず攻撃し続ける
- 早めに構えを作ることでウィナーを取りやすい
このようなプレーができるのは、
身体能力に優れているからです。
園部選手に似たプレースタイルは、
大坂なおみ選手や
セリーナウィリアムス選手です。
どちらもメジャーチャンピオンです。
彼女の今後の活躍に期待です。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける