セリーナウィリアムズは、
女子テニス界の歴代最強プレーヤーといわれています。
彼女の残したグランドスラム通算23勝というのは、
マーガレットスミスコートの24勝に次ぐ
歴代2位の記録になっています。
セリーナの場合、オリンピックの優勝やダブルスの優勝も含めると
やはり世界最強プレーヤーといわざるをえないでしょう。
パワーテニスの先駆け
セリーナウィリアムズのプレースタイルは
何といっても強烈なサーブを中心としたパワーテニスです。
サーブは最高速度200kmと女子のトップクラスのスピードです。
ジョコビッチや錦織も最高速度は200kmくらいですから、
男子並みのスピードといってもいいでしょう。
持ち前のパワーを生かしたサーブやリターンで
対戦相手を押しまくるイメージですが
実際のところはどうせしょうか?
彼女の試合を見るととてもテンポが速く、
男子の試合を見ているようです。
シャラポワ選手との対戦動画です。
↓
並外れた身体能力
シャラポワもハードヒッターですが、
セリーナウィリアムズには2勝18敗と
圧倒的に負け越しています。
なぜ、ここまで負け越しているのかというと
ボールに対する反応速度の差であると思われます。
これだけのハードヒットの打ち合いだと
一瞬の遅れが勝負の明暗を分けます。
ボールに素早く反応して構えないと、
- 振り遅れてコントロールできない
- ミスヒットの原因になる
- 当てるだけのショットしかできない
ということになり、
このレベルでは勝つことができません。
来たボールに対して
素早く反応できる身体能力が
セリーナウィリアムスの強さです。
サーブリターンはベースラインより前
例えば、サーブリターンをとっても
セリーナはベースライン上かそれより前で構えるのに対し
シャラポワはベースラインより後ろで構えます。
セリーナは前でサーブリターンをするため、
テークバックを小さくしてカウンター気味のリターンをしているのが
この動画を見てもわかると思います。
前で構えても変わらない確率でリターンができるということは
相手のサービスゲームでプレッシャーを与えられます。
1m前でリターンできれば
相手には2m分の早い時間で返球されることになりますね。
つまり、サーブを打ったあと素早く構えなければいけない。
↓
スイングに余裕がなくなる。
↓
振り遅れや打ちそこないなどミスが多くなる。
といったプレッシャーになります。
このような戦法は、特にサーフェスの早いハードコートや
芝コートでは有利になります。
テークバックを小さくしたカウンターショットは
練習すれば実践でも大きな武器になるので
参考になります。
素早いテークバックが特徴
セリーナウィリアムスのスイングの特徴でわかりやすいのは
テークバックが素早いというところです。
ボールが弾む前には、
テークバックしていることがわかります。
シャラポワと比べても早いのはよくわかりますね。
シャラポワはバウンドしてからテークバックするのに対して
セリーナは相手が打ったらすぐにテークバックするのがわかります。
テークバックの時間はわずかですが、
余裕を持って打てることで
大きな差が出ると思います
テークバックが早ければ早いほど
余裕をもってスイングできる。
↓
イレギュラーバウンドにも対応しやすい。
↓
最適な打点で打つことができる。
↓
安定した良いショットを打つことができる。
といった好循環になります。
最近では女子の選手もハードヒッターが全盛のなかで
いまだ30歳を過ぎても世界のトップにいられるのは
意外とこんな基本的なことができているからかもしれませんね。
素早くテークバックすることは、
今すぐ真似できることなので、
ストロークが苦手な方は
試してみてください。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける
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