ドミニクテイエムは錦織圭の次の世代の
トップとして期待されている
オーストリアの選手です。
特に、クレーコートの成績がよく、
勝率が7割を越えています。
全仏オープンでは、2016、2017でベスト4
2018は準優勝と成績が高いレベルで安定しています。
また、2018年のリヨンオープンではナダルを破って優勝と
ポストナダルの呼び声が高くなっています。
錦織圭より下の世代の中では
最も結果を残している選手といってもいいでしょう。
大きく振りかぶってハードヒット
ドミニクテイエムの特徴は
大きなテークバックから繰り出される強烈なストロークです。
フォアもバックもしっかり振り切るストロークが武器になっています。
強烈なストロークで相手のミスを引き出し、
チャンスボールと見るや前に出て決めるのが
テイエムの必勝パターンです。
錦織圭との対戦動画を見てみましょう。
ほとんどがベースラインより
1mくらい後ろで打っています。
テイエムはスイングが大きいため、
あまり前に出るタイプではありません。
さらに、サーフェスが速いと、
振り遅れてミスヒットも多いと思います。
しかし、ベースラインの後ろからでも
エースが決められるほどストローク力が高い。
しっかり構えを作った強烈なショットには
対処が難しくなります。
また、ラリーが続いても打ち負けないほどの体幹の強さや
運動神経の良さも感じられます。
ハードヒットするために早く構える
ドミニクテイエムのスイングで参考になるのは
テークバックの早さです。
特にバックハンドは片手ということもあって、
相手が打つや否やテークバックしていることが
この動画を見てもわかると思います。
素早く構えることで最適な打点で打つことができるので
何回でもハードヒットができるスイングになっています。
バックハンドかな?と思ったら右肩を入れ
構えを作っておくことがとても大切です。
特にシングルハンドの場合打点を前で打たなければいけないので
この部分はとても参考になります。
カウンターショットも打てる?
ドミニクテイエムは大きく振りかぶってハードヒットするのが特徴ですが、
球足の速いハードコートや芝コートでは対応できるのでしょうか?
サーフェスが速くなると振り遅れやすくなるため
大きく振りかぶるスイングでは対応が難しくなってきます。
その中で、速いサーフェスの対策として、
テークバックを小さくして
カウンター気味のショットを
することもあります。
イズナーとの対戦動画を見てみましょう。
イズナーは230km超えのビッグサーブで有名ですが、
テイエムも220km超えのサーブを持っているので
サーブキープ合戦の試合になっています。
その中で、イズナーの速いサーブの対策として、
テークバックを小さくして
カウンター気味のショットをしています。
しかし、イズナーのサーブ&ネットの
早い展開には苦労しているようですね。
ハードコートや芝コートでは
このような早い展開にも対応する必要があるため
今のプレースタイルではクレー以外のコートでは
上位に行くことが難しいのかもしれません。
クレーの勝率70%に対して芝やハードコートは50%少しの勝率なのも
このプレースタイルが原因です。
クレーコートのスペシャリストで終わるか、
さらに上位のランクに上がれるかどうかは
ハードコートや芝コートへの対応にかかっています。
フォアハンドの基礎を学び力強いストロークを身につける
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